アノニマスなバックパックの射程距離

コムデギャルソンオムプリュスの定番バックパックについてのおはなし。
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「何そのリュック無印?」って言われたこともあるこのバックパックだけれど、独特のぼってりしたフォルムを見る人がみればあ〜ギャルソンのあれね、って分かってもらえる、本当に定番中の定番というか、ミーハーがやたら背負いたがるバックパックです。
ご多分に漏れずぼくもミーハー。
17kくらいって価格設定もミーハーホイホイな感じで、プレイといい、ギャルソンはホントにビジネスセンスが卓越している。
ナイロンの質感はペラッペラで、本当に頼りないし、中に物が入ってないと簡単にペチャンコになるくらいヘニャヘニャなこのバッグ、実は吉田カバンが製造してるって話も定番中の定番かな。
餅は餅屋思想を地でいくぼくとしてはかなりポイント高い。
個人的にカバンを買うならまず第一にバックパックに目がいくタイプの人間なので、銀座のドーバーに行ったとき、sacaiのリュックかこのバッグで迷った挙げ句、カードの支払い残高的に前者は買えないことに気付き泣く泣くコイツを購入した悲しい過去があります。
というかバックパックとリュックって言葉どう使い分ければいいんですか?誰か教えてください。
調べました。
調べたらリュックサックがドイツ語でバックパックが英語なんですね。
またひとつ賢くなった。
バックパックは両手自由になるからマジで最強だと思うんですよね。
バックパックの機動力を活かして、トートバッグなんか持ってるいけ好かない雰囲気オシャレボーイズなんて、奴らがトートバッグ地面に置くすきにヘッドスリップしつつ間合いを詰めて頸動脈にチョップ、よろめいた隙にすかさずチョークスリーパー閑話休題
例えばなんですけど、全身をデザイン性の高いブランド(ギャルソンとか)でオシャレ武装しているときって、合わせるバッグ選びが非常に難しい。
バックパックを背負いたい!って思っても、アウトドア系のブランドはテイストが違いすぎて全く合わないし、アウトドアブランドの中でも比較的デザイン性に長じたアークテリクスなんかも、そのロゴが放つ強烈な「アウトドア感」のせいで、しっくりこない。
で、じゃあ何を背負えばいいんだって頭を抱え込んだとき、アノニマスで個性が死に切ってる、没個性の極みみたいなこのバックパックがメチャクチャに合うわけです。
違うな、合う、というよりも、合わない服がない、という方が正しい気がする。
服を引き立たせるがために、自らは引き立て役に徹するその奥ゆかしさよ。
バックパックという形状上、カジュアルな雰囲気も持ってるのでもちろんフツーの格好にも合わせることができる。
一点豪華主義とかいってバッグやら靴で差を付けたがる考え方もあるけれど、逆にこういうアノニマスなプロダクトこそ持っておくべきだと思います。
今となってはメチャクチャ愛着湧いてる。
ありがとうプリュスのバッグ、これからもよろしくな。
おわり。